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Review / レビュー

ゴブリンとして働く底辺鉱山労働者の日常がクセになる! 地下を掘り進む爆笑サバイバル『Goblin Company』

文・みんなのインディー編集部·2026.06.23·Goblin Company
ゴブリンとして働く底辺鉱山労働者の日常がクセになる! 地下を掘り進む爆笑サバイバル『Goblin Company』

友人と二人で潜った最初のセッション、暗闇の中で松明を投げ合いながら線路を敷き、ミスって自分たちの鉱石満載のトロッコを奈落の底に転落させ、二人で「あ゛ーーー!」と叫んだあの瞬間。これは明らかに独自の体験だ、と悟った。

WHAAG MINING INC.にようこそ。死亡しても代わりを送ります

本作の舞台は「WHAAG MINING INC.」という名の鉱山会社だ。会社名からして不穏である。ウォーハンマーのゴブリン企業文化をリスペクトしたのかどうかは定かではないが、とにかくこの会社、社員の命を完全に使い捨て扱いしている。

ゴブリン(=プレイヤー)に与えられる使命は明快だ。

「巨大クリスタルを見つけてこい。死んだら次のゴブリンを送る」

この会社の採用基準、非常に低い。

プレイヤーはレーザードリルを装備したゴブリンとして地下坑道に送り込まれ、1〜4人のオンライン協力プレイで掘り進みながら伝説の巨大クリスタルを目指す。ソロでも遊べるが、本作の真価は断然マルチプレイにある。

闇は敵だ。松明を持て、さもなくば正気を失う

本作の最大のフックは「暗闇システム」だ。

地下の坑道は当たり前だが暗い。問題は、暗闇がただの視界不良ではなく、ゴブリンのメンタルに直接ダメージを与えるという点である。光源から離れて暗所にいる時間が長くなると、ゴブリンのストレスが上昇し、やがて体力が削られ、最終的には動けなくなる。

つまり、光の届く範囲=安全圏という概念が生まれるのだ。

松明は拾って投げたり、壁に設置したり、仲間に渡したりできる。協力プレイでは「お前そっち持ってて!」「やばい松明切れた!」「こっち渡せ!」というやりとりが頻発し、会話が途絶えることがない。光源管理というシンプルなメカニクスが、想像以上に豊かなコミュニケーションを生む。

重要なクリスタル鉱脈を発見しても、そこまで照明を延ばせないとリスクをとるか撤退するか悩む。その判断の瞬間に、このゲームの肝がある。

線路を敷け! 鉱石はトロッコで運ぶ

採掘した鉱石は手で持ち帰ることもできるが、本作の主力はレールと鉱山トロッコだ。

掘り進めた坑道に線路を敷き、鉱石をトロッコに積んで地上に送り返すシステムが本作のユニークなポイントのひとつである。効率よくルートを設計し、分岐を作り、積み替えポイントを設けて……という「鉱山ロジスティクス」の楽しさが確かにある。

ただし、現実はそう甘くない。

急いで線路を引いたら曲がりすぎてトロッコが脱線。坂の傾斜を計算し忘れてトロッコが逆走。友人が「鉱石積んどいたから!」と言い残してログアウトし、次の瞬間にそのトロッコが奈落に落下。

こういった事故がだいたい5分に1回起きる。

これが怒りではなく笑いになるのが本作の不思議なところで、失敗するたびに「次はうまくやる」という気持ちが素直に湧いてくる。ゲームの雰囲気(とゴブリンたちのコミカルな動き)が、失敗を楽しめるトーンに整えてくれているのだ。

地下世界は多様だ。バイオームと敵生物の脅威

坑道を掘り進むと、複数のバイオームが登場する。それぞれに固有の危険と見た目があり、プレイヤーが体験する地下世界に変化をもたらす。

敵生物も存在し、ゴブリンに積極的に襲いかかってくる。レーザードリルで戦うこともできるが、本業は採掘であるため、あまり戦闘に時間を割いていると松明が尽きて暗闇にやられるという事態も起きる。優先事項の判断が常に問われる設計だ。

なお、ゴブリンはカスタマイズ可能だ。見た目を変えるだけでなく、ドリルや各種アビリティのアップグレードも行える。採掘効率、移動速度、耐久性……どこに投資するかは戦略によって変わってくる。

正直なところ:バグとソロ体験については注意が必要

レビューの公正さのために言っておかねばならないことがある。

本作はリリース直後時点でバグが多い。Steamコミュニティを覗くと、セーブデータをロードしたら床を突き抜けて溶岩に落ちた、トロッコがポータルから出てこなくなった、などの報告が複数ある。BitBorne Studioは修正パッチを継続的に出しているが、現状では「完成品」と呼べる安定度ではない部分がある点は正直に伝えたい。

また、ソロプレイは設計思想的にマルチプレイより明らかに劣る。光源管理も採掘も一人でこなすのは純粋に忙しく、協力要素が想定する行動量を一人でこなすことになる。友人と遊ぶ前提のゲームだと思っておいたほうがいい。

イタリアの4人チームが放つデビュー作

開発元のBitBorne Studioはイタリアの4人チームで、本作がデビュータイトルだ。リリース前にはデモが75,000人以上にプレイされ、ウィッシュリストが115,000件を超えた。それだけの期待を集めたのは、本作のコンセプトがシンプルかつ強烈だからだろう。

Steamレビューは現時点で181件・80%の「非常に好評」を獲得している。バグへの言及も多いが、「友人と遊ぶと最高」という声が圧倒的だ。

価格は**¥1,200**とリーズナブル。4人で遊ぶなら4本で約4,800円の投資で、保証できるのはトロッコ転落と仲間の悲鳴だ。

総評:友人がいれば今すぐ買え

『Goblin Company』は「完璧なゲーム」ではない。バグはあるし、ソロは弱い。

しかしオンラインで友人と3〜4人集まれるなら、999円でここまで笑えるゲームはなかなかない。暗闇の中で松明を投げ合い、線路を敷いて、鉱石を積んで、トロッコを落とす。そのループがなぜか飽きないし、失敗するたびに「もう1回」と言いたくなる。

BitBorne Studioには今後もバグ修正とアップデートを期待したい。このゲームが持つポテンシャルは、現時点でも十分に感じられる。ゴブリン労働者として地下に潜る覚悟が決まったら、WHAAG MINING INC.のドアを叩いてみよう。あなたの命は会社が責任を持ちません。


基本情報

項目 内容
開発 BitBorne Studio
販売 BitBorne Studio
リリース日 2026年6月12日
価格 ¥1,200(通常価格)/リリース記念20%オフ中
プラットフォーム PC(Steam)
プレイ人数 1〜4人(オンライン協力プレイ)
言語 英語・日本語・ドイツ語・イタリア語・フランス語・中国語(簡体字)他9言語
ジャンル Co-op マイニングサバイバル
Steam評価 非常に好評(80% ・ 181件のレビュー)

購入リンク

Steam: https://store.steampowered.com/app/3864450/Goblin_Company/


公式リンク

公式サイト: https://www.bitbornestudio.com
X (Twitter): https://x.com/BitBorneStudio
Discord: https://discord.com/invite/3pBAjh9Dus?proof=8692703d7ce0bd2d
YouTube: https://www.youtube.com/@GoblinCompanythegame

Game Data
タイトル
Goblin Company
ジャンル
アクション / アドベンチャー / オンライン協力プレイ / コメディー / サバイバル / シミュレーション / 協力 / 建設
難易度
初心者向け

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